■お取引開始の時期 2018年から
■従来、廃棄物管理について課題に思っていたことはおありですか?
吉田部長:当院は広くないので、廃棄物の容器を置く場所が限られています。ナースステーションもプラスチック容器のみで対応せざるを得ず、分別がしにくい環境でした。しかし今回福興産業さんと話し合って、せめて手術室には段ボール容器を採用しようということになりました。手術室は廃棄物の量が多いのでコストダウンの効果もありそうです。
村井科長:以前は廃棄物容器が紛らわしいという課題もありました。パッと見では分からなくて、その都度ゴミ袋の表示やバイオハザードマークを確認したり、部署によって容器の配置がバラバラだったりという状況です。自分の部署ならすぐ分かりますが、他の部署では間違いが起こる可能性がありました。
■そういったことも受けて、今後「感染性廃棄物処理マニュアル」と「管理規定書」を作り込む計画です。
村井科長:これまで、こと「廃棄物」に関してはあまり話し合ってこなかったんです。大きな問題はありませんでしたが、それは例えば廃棄物に針が混入していないか確認しに行く手間をかけていたからでもありました。
吉田部長:そうですね。私は以前、転職してきた看護師に「ゴミの分別に迷う」と言われたことがありました。今回分かりやすい分別表を作ったことで、まずは間違いが減ることを期待しています。スタッフもやるべことを意識し直したのではないでしょうか。
■本日の研修(※)にも多くの参加をいただいて、当社も、職員の皆さんがいかに熱心かを実感しました。
吉田部長:今回は、どうしても時間の合わなかった数名を除いて、全職員が参加しました。日時を変えて同じ研修を2回実施しましたし、私の方からもかなり医師や各部署長に呼びかけました。今後も不参加が生じないように、特に看護部にはシフトの工夫をしています。また、参加者には感想を書いてもらっているんですが、「知らないことを知れて良かった」というような反応がありましたね。
院内で針刺し事故などが起こるのは一瞬です。リキャップしてはいけないのにうっかりしてしまったとか、捨てる時に誤って触ったとか。頭では分かっていても、業務が忙しい中でのことですからね。ゴミを捨てるという行為は日常的にやっているわけですから、改めて意識を高めたいと思います。
■一方、看護部様とは違うお立場から、総務部さんが福興産業に期待したことを教えていただけますか。
佐藤主任:感染性廃棄物についての専門性の高さは、前の取引業者さんではフォローしきれなかった部分です。研修実積が多いことも知っていましたから、安心して任せられました。
吉田部長:どうしても職員が入れ替わるので、定期的に実施する必要があるとは思いますね。
■そうですね、また必要がありましたら遠慮なくおっしゃってください。ありがとうございました。
(取材者/福興産業 玉村)